賃貸の入居者の高齢化問題を考える。
2020.09.13
賃貸管理
2-2.体調を崩してお部屋に籠っている。
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ヤバい度:☆☆☆☆
→お部屋に籠り始めたら、心配がどんどん膨らんでいく・・・。
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これは現在進行形の案件があります。
入居者さんが体調を壊されてて、それでも病院にも行かずお部屋の中で籠ってしまっているんです。
病院に行って診察してもらうように促しても、病院が嫌いなのか、診察料が支払えないからなのか、言うことを聞いてもらえないんです。
身寄りのない高齢者の一人暮らし。
もしこのまま最悪の事態が起こってしまったら・・・。
2-3.いつも大音量でTVが流れている。
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ヤバい度:☆☆☆☆☆
→一棟物件の場合は空室を生み出す「ガン」になる可能性高。
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良く通る道にあるマンション。
その一階のお部屋は、一年中いつも窓が開いてます。
そしてその部屋から漏れている大音量のTVの音。
近隣の方は絶対にノイローゼになってしまうくらいの音量が常時漏れているのでしょう。
こうなると他のお部屋に住んでいる人、とりわけ上下左右のお部屋の方は退去してしまい、再募集をするにもご案内に行けば聞こえる隣のTVの音で賃料下落も必至・・・。
そのお部屋を中心に周りに空室が出来ていき、賃貸経営の収支を圧迫していってしまいます。
3.とにかく先手先手で動くことが重要
入居者の高齢化問題が起こってしまっている場合は、何よりもまず改善や解決のための行動を起こさないといけません。
理想は出て行ってもらうことかと思います。
言葉悪く言えば、「リスクを他へ擦り付ける」ことです。
しかし、家賃の支払いがされている人を追い出すことは相当難しいです。
また、出て行ってもらう意思は固めてもらえたとしても、さて、転居先をどうするのか?という問題もあります。
かなりの時間を要することもあるかもしれません。
ですので、住んでもらいながらリスクを出来るだけ軽減していくための作戦が重要です。
しかし、70歳で約4.9%、80歳だと24.4%の割合で発症しているといわれる認知症(痴呆)が始まってしまうと、こちらの思った通りに判断し、行動してもらうことも難しくなってきます。
ですので、なるべく早く、何よりも早く対策を講じていくことが重要です。
・保証会社との契約を締結してもらう。
・親族の連帯保証人を立ててもらう。
・生活保護を受けてもらう。
・役所が支援する見守りの活用をする。
出来うる限りの方法を、管理会社さんなりと相談するようにしてみてください。