リノベーション大失敗!?困った施工不良事例
2019.11.25
リノベーション
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バブルの頃に建てられた無数のマンション。
住宅供給公社が建ててきたたくさんの団地。
高齢化が進み、居住者のいなくなった一戸建て。
そういったものを「リノベーション」して使おうという方が増えています。
どのような内容の工事を、どれくらいの価格で、どういった業者に頼むのか。
安かろう悪かろうの内装業者も少なくはありません。
今回は、僕が過去に見てきた、リノベーションで失敗をしてしまったんじゃないかという事例をご紹介します。
目次
- 1.許せる失敗と許せない失敗
- 2-1.組み立て式シャワールームの扉が逆!
- 2-2.引き戸の引手が見当たらない?
- 2-3.天然の換気口が完成!
- 3.今日の一句
1.許せる失敗と許せない失敗
今回ご紹介させていただくのは、補修や修正工事を行うことで解決できる「許せる失敗」事例です。
・・・いや、解決していないのも最後に・・・。
これ以外に笑えないような裁判沙汰になるような本格的な施工ミスも知っていますが、ここでは書けません(笑)
個人的にお話は出来ますのでお気軽にご連絡ください!
「許せる失敗」とは、構造や使い勝手において、補修や修正工事を行ってしまえば何ら問題のない失敗です。
「許せない失敗」とは、それこそ裁判沙汰な事例です。
そのあたりを踏まえて、ゆるりと読んでくださいね。
・・・といっても当の施主だったら我慢できないこともあるかもしれませんが・・・。
2-1.組み立て式シャワールームの扉が逆!
あえてのシャワールームを設置したお部屋のリノベーションです。
一般的なTOTOさんやLIXILさんといったメーカーさんのシャワールームももちろんいいんです。
ただ、より個性的な空間を作るために仕入れたのは海外製のもの。
施工に慣れている職人さんとのことでしたが、組み立てが完成したというので見に行ってみると・・・
「かっこいいですね、これ!少し扉のしまりが悪いんですが。」
ん?しまりの悪い扉なんて、扉じゃないです。
よーく見ました。
僕、図工や技術家庭の通信簿はいつも5でした。
・・・いや、これ、明らかに扉の上下逆ですw
どうして扉が逆なのかというと、扉の吊り元に当たるガラスパネルの表裏が逆になってる。
パネルを組み合わせて作るシャワールームは、ガラスの壁にも表裏があるから要注意です。
だから扉が綺麗に付いているように見えてるけどしまりが悪いんです。
水漏れ防止のハネやパッキンもなぜか外に来てるからシャワーの水が外に漏れてますよね(笑)
(参考写真:扉が合わさった際に、内側でハネが隙間を塞ぐはずなのに、これが外側にある時点でミスに気付いてほしいです。)
結局、シャワーブースの上下を再度開けて、ガラスを反対にして組み立て直し。
結果的にはお洒落でかっこいいお部屋に生まれ変わりました!
☆賃貸におすすめのシャワールーム(画像をクリックすると詳細ページへ飛びます。)
2-2.引き戸の引手が見当たらない?
和モダンのリノベーション現場で起こったミス。
一点物の古民具の一本引き戸を仕入れた私。
大工さんもテンション上がりめで、
「既成の枠をはめるだけの工事ばっかりだったから、こういうの楽しいし、やりがいがあるよ!」
と、その引き戸に合わせて枠を仕上げてくれることに。
こちらも出来たから見てほしいと言われて現場へ行きました!
超~Cool!!!!
かっこいいんです!
しかし違和感が・・・。
扉を開けた後に閉めようとすると、引手がないんです。
よく見ると扉の位置が指定の場所と違う・・・。
廊下からお部屋に入るのではなく、なぜか土間からお部屋に入る・・・。
いや、こんなのよく見なくてもわかるでしょ!(笑)
引き戸の収まりがかっこよすぎて気付かんかったわ!
え?えぇ~~?
早速大工さんに間違ってることを指摘したところ、
「やっぱりか!」
と(笑)
「土間から部屋に入るなんて、やっぱり変わったことを考えるなあと思ってたんだけど、俺のミスだったか!!」
・・・大工さん、これでいいのか不安だったから呼んだんでしょ(笑)
もう一度枠から作り直してもらい、無事に落ち着きのあるおしゃれな引き戸がお部屋に収まりました。
2-3.天然の換気口が完成!
これは笑えないのに、そのまま賃貸に出され、そして売却まで進んでいった事例です。
「今度賃貸を考えている物件のリノベーションが完成したから見てほしい。」
施工会社は中古物件の再生をたくさん手掛ける有名な会社さん。
その会社のローコストリノベーションを見るのは初めてだったので、僕は楽しみに現場へ向かいました。
室内に入って感動!
大胆な配色、個性的な建具、あくまで使えるものはそのまま使ったローコスト施工!
賃貸に出せば必ず目を引くであろう内装です!
『いいですね~!!』
なんて言いながらふと床に座ったところ、どこからか涼しい風が・・・。
『(ん?なんだこの風?かなり古い建物なので通気口もないはずなんだけど、サッシが古いから隙間でも出来てるのかな?)』
原因が分かるまでは、その程度に思っていました。
しかし、原因を知って唖然としました。
土壁で仕上げられた壁の一番下の方。
幅木はないので床と壁の隙間。
1cmくらいの大きな隙間!!
リノベーションで出来たわけじゃないです。
床材をやり直した際にあらわになっただけだと思います。
しかし、リノベーションするなら直さないといけないところ。
表層をどうのこうのやることがリノベーションじゃないです。
施工中に気付いた不具合なども含めて、改善していくのがリノベーションです。
言われたことだけじゃなく、気付いたら提案してほしいものですね。。。
その後、その物件は賃貸に出され、そして別の投資家さんへ売却されていきました。。。
今頃は粘土でも詰めてるのでしょうか・・・。
3.今日の一句
『見た目だけ そう言われるの 悔しくない? 気づけば直せ それこそリノベ』
大きな工事であればあるほど、内装業者さんとはきちんと請負契約を結びましょう。
完成義務、瑕疵担保責任を明確にし、お互い気持ち良いリフォームやリノベーション工事を。
そんな現在、三味線教室と、居酒屋さんの二件のリノベーション工事が進んでおります。
店舗系もいいですが、住居系がやっぱり好きです。
賃貸不動産投資用のリノベや、中古マンションを買ってリノベーションといったご相談をお待ちしております♪
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↑過去記事にもアイデアが埋め込んであります。
空室対策にも是非ご活用を♪
【ルームキューブ代表 榎本敦史のリノベーション】 賃貸需要、お客様の嗜好を把握し、コストパフォーマンスを重視して手掛けるリノベーションプランニングに定評がある。自身で手掛ける満室状態が続く和モダンリノベーションの『和処-wadocoro-』や、洗練された都会的なデザインのリノベーションプランで、数々の物件の空室対策と賃料UPを実現している。最近は事業用や実需用の提案も得意としている。 |
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