ポータルサイトと仲介不動産業者の問題 -蔵前の不動産会社業報-
2019.04.27
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分刻みとは言いませんが、時間刻みで予定をフルにいただいている状態が続いています。
ありがたいことですが、しっかりとお休みもとっておりますので全体的にはいい感じです。
しかし、休み明けのバタバタが怖いなあと思っている今日この頃です。
今回は不動産業界にはびこるポータルサイトとそれを使う仲介業者との問題点をさっくりと。
目次
1.誰のための不動産情報ポータルなのか?
不動産情報サイトを見るとたくさんの物件情報が検索できますのでとても便利です。
しかし、中にはただの客寄せパンダともいうべき物件情報もあります。
ご希望に合わせて色んな条件で絞ってより希望に使い物件を探せます。
しかし、嘘の情報や、とっくに終わっている物件情報が掲載されています。
掘り出し物件が登録されると新着表示されたり、メールで通知が来るので便利です。
しかし、システムで自動再掲載していたり、反響の取れる物件を定期的に更新していることもあります。
そもそも不動産ポータルサイトって誰のためのものか考えてみませんか?
それはポータル利用料を払ってくれる不動産会社のためのものです。
ポータルサイトのお金を払わないお部屋探しのお客様のためのものではありません。
つまり、お部屋探しをされているお客様に良質な情報を提供しようとする為のものではありません。
広告費を支払って物件情報を掲載する不動産業者が反響を獲得できて、売上を上げてもらい、利用を継続してもらう為のものです。
もちろん良質な情報を掲載している不動産業者ばかりであればポータルサイトは非常にいいサイトです。
しかし、現実はそうではないことを私たちは知っています。
そして、それはそれぞれのポータルサイトによっても性質が異なります。
現場で感じている感覚で書きます。
①R社ポータル
言わずと知れた大手。
広告費は高いが反響が取れる。
高い広告費を回収しようと、不動産業者が虚偽の物件情報やとっくに終了している物件でも反響が取れそうであればいつまでも掲載している。
②L社ポータル
勢いあるこちらも大手。
以前は固定広告費だったが、今では反響課金が主流。
反響が鳴ると課金されてしまうため、よほど攻めた会社じゃないと反響が取れる広告はやりずらい為、ある程度広告の質には自浄作用が生まれる。
③A社ポータル
大手だったが今では老舗感がある。
管理会社(物元不動産会社)の加盟店が非常に多いので、自社募集物件を中心に掲載がされていく。
そのため、正確な物件情報が掲載され、重複も少ない傾向にあるため、検索するストレスが少ない。
ただ、露出が少ない。
④その他(C社、K社など)
元々大手仲介業者の集客担当ともいうべきサイトや、おまとめサイト的なものまでありますが、
・データ収集、相乗効果SEO狙い型
・無責任情報で広告宣伝費を稼ぐ型
といった感が強いので、そもそもポータルとしてどうなのかというところがあるように感じます。
2.ポータルサイトはどういう風に運用されているのか?その実例紹介
ポータルサイトを使って不動産業者は何をしようとしているのか?
私が最近直接体験した某社のポータルを利用されているお客様の実例をご紹介します。
引っ越しを考えて物件検索を始めたAさん。
ネットで賃貸情報を探そうとするとそこにはTVやネット広告でも有名なポータルサイトが出てきました。
真剣にお部屋探しをしたかったAさんは、かなりの時間を費やして気になる物件候補をなんと15件も見つけました。
そこで別のお客様より弊社をご紹介いただきお問合せをいただきました。
送られてきた15件の賃貸情報。
早速弊社で空室の確認と募集の確認を取ります。
結果、
募集終了:11件
架空物件:3件
募集中:1件
この事実を受け止めきれないAさんにポータルの闇を説明します。
それでもあきらめきれないAさんは、直接、物件情報を掲載している業者に問い合わせます。
「あるから来店してほしいと言われた!」
と連絡をいただきましたので、
『まず、図面をメールで送ってもらいましょうよ。』
と言ってメールを催促してもらいました。
「もしお時間があるようでしたらご来店いただき、直接ご説明させていただいた方が早いかと思いますとのことです!」
・・・いや、その時点でおかしいでしょ(笑)
もちろん、『是非行ってきてください!』と伝えました。
結果、
「非常にお問合せの多い物件になりますので申込を複数頂いた上で、オーナー様が誰に借りてもらうのかを選別するようです!」
といった定番のべたな回答だったそうです。
おとり広告してる不動産業者さん、そこまでやるなら嘘の図面くらいシステムですぐ吐き出せるんだから作っておけばいいのに。
あと、先輩から教わっただろう「ある呼び」とか「消し」とかを駆使するならもっとリアリティ持たせてやらないと。
いや、それ以前に高い広告費を払って、お客様の迷惑になるような広告をばらまくのやめませんか?
ポータルサイト側も分かっていながらしっかりと取り締まらず不動産業者からお金集めて、お客様にストレスを与えさせてちゃいけませんよ?
悪い不動産業者も、ポータル運営会社も、お客様を甘く見てるとそっぽ向かれちゃいますよ?
3.上手なお部屋探しの方法やおすすめポータルサイト
上手なお部屋探しの方法。
それは「いい担当に当たる。」以外に思いつきません。
仲介もそう、管理もそう。
そしてどうしてもまずはポータルサイトなどで情報を集めたいという方におすすめのポータルサイトは、ここではあえて名前を出しません。
というか出せません(笑)
ただ、
・広告宣伝費が高くないポータル。
→これはスポンサー広告の量でなんとなくわかります。広告を打ちまくっているところは「不動産業者を向いて運営しているポータル」です。
・仲介専門不動産業者の利用が多すぎないポータル。
→これは詳しい方にでも聞いてみてください(笑)
この2点を抑えればなんとなくどんなポータルならいいのかが分かってもらえるかと思います。
今日の一句
ポータルを 見れば見るほど 疲弊する 「部屋」より「担当」 探す方が良し。
ポータルを1時間にらむより、その時間を不動産会社探し、担当探しに費やした方が、結果的にいい物件探しになると思います。
あと、賃貸と売買では、おすすめのポイントが変わり、おすすめポータルも変わってきます。
詳しく知りたい方はお問い合せいただければと思います。
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