オーナーの言った賃料で賃貸募集を出さなかった不動産会社。

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毎回、きっちりとテーマを決めて書いていましたが、少し更新がおろそかになりつつありましたので方針転換。
これからは、日々感じたことなどをつらつらと書いて行くことも増やしていきたいなと思います。

今回は賃貸募集の賃料に関して。

先日、オーナー様より新規の賃貸募集をいただきました。
というのも、売却を希望されていたのですが、近隣相場から見ても少し高めの売値設定となっており、収益性を考える投資家さんからは敬遠され、更に言えば既存不適格物件となっているので一般の住宅ローンを利用するのが難しく、なかなか買い手が見つからないという理由からの賃貸への転向があった物件です。

「賃貸を付けてからの方が投資利回りが出るから売れ安いんじゃないか？」

とは、オーナー様のお考えですが、僕はそうは思いませんでした。

想定賃料で成約した場合、売却希望価格と計算すると表面利回り7.05％。
旧耐震の区分マンションでこの利回りは不安です。

また、現オーナー様が組んでいる融資の返済状況から見ても、管理費と修繕積立金を合わせると結構苦しい状況。
だからといっておもむろに賃料を上げられるような物件でもない。
・・・でも上がらないわけはない。

安い賃料（決めやすい賃料）で嬉しいのは仲介を重視している不動産会社です。
弊社は不動産管理会社です。
オーナー様の不動産投資を客観的に判断すると、安かろうで嬉しくはないのです。

ということでオーナー様に言われた賃料より高い賃料で募集開始。
そして募集開始から５日で申込を３件獲得しました。

表面利回りも7.29％まで上昇。
もちろんこれでもまだ物足りない利回りではありますが、内装フルリノベーション物件としてはいい利回りなんじゃないかと思います。

賃貸管理会社は、オーナー様に言われたことをやっているだけじゃダメなんです。
それぞれの現場現場で何が出来るかを各自が考えて行動していける会社が、本当にすごい不動産会社なんだと思います。

これからも私自身、そして企業全体も更に成長していけたらいいなと思います。

（今回の事例、『募集条件はルームキューブさんにお任せしますけど・・・』の前置きをいただいてましたからね。）

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